
こんにちは、ハシオです。
本日5月4日(アメリカ現地時間5月3日)、米バークシャー・ハサウェイの年次株主総会において、ウォーレン・バフェット氏が今年12月末でのCEO退任を発表しました。
バフェット氏は、1965年に繊維会社だったバークシャー・ハサウェイの経営権を取得すると、投資会社へと業態転換させ、2015年までの50年間で同社の株価を2万倍に押し上げた人物で、その卓越した投資手腕から、「投資の神様」、「オマハの賢人」などの異名を持っています。
御年94歳と高齢のため、近いうちにこの日が訪れるだろうとは思っていましたが、バークシャーを率いて60年目の節目である今年、ついに引退を決断されたようです。
2023年11月には、バークシャーの副会長として長年バフェット氏を支えた盟友チャーリー・マンガー氏を亡くした(享年99歳)ことも、精神的に影響しているのかもしれません。

このブログを始めるにあたり、自己紹介の記事でも触れましたが、ハシオもバフェット氏に多大なる影響を受け、勝手に師と仰いでいます。
個別株投資を始めたのも、大学生のときに『株で富を築く バフェットの法則』という本に出会ったのがきっかけです。
そこでバフェット氏の投資哲学に感銘を受け、その後、タイトルに「バフェット」と名の付く本を片っ端から買って勉強しました。
バークシャーの本社があるネブラスカ州オマハという街は、ウォール街のあるニューヨークと比べると田舎の地方都市なのですが、毎年バークシャーの株主総会の日だけは、4万人もの出席者が訪れ、街がお祭り騒ぎになるそうです。

ハシオも人生で一度だけでもバークシャーの株主総会に行き、バフェット氏の演説を聞きたかったのですが、残念ながらその夢はかないませんでした。
今年の株主総会では、バークシャーが保有する日本の5大商社(伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅)の株式について、「今後50年間、売却することなど考えないだろう」と語ったそうです。
私も、自分が日本人であるからというホームバイアスではなく、日本市場の将来性に自信を持って投資をしているのですが、バフェット氏も日本市場に関心を持ってくれているというのは大きな自信になります。
バフェット氏の後任には、グレッグ・アベル副会長が昇格すると発表されています。
アベル氏の人物像について、ロイター社はこのように紹介しています。
https://jp.reuters.com/economy/industry/XF5INWWCMZJEFNMUK2XWWKDGIA-2025-05-03
私自身もアベル氏について勉強していくつもりですが、バフェット氏が後継指名した人物ならば大丈夫だろうと信じています。

最後に、おそらく現在出版されている第8版の後、第9版が出版されて最後になるであろう、この書籍を紹介したいと思います。
本書は、バフェット氏が毎年バークシャーの株主に宛てて送っている手紙の中から、著者のローレンス・カニンガム氏が重要なエッセンスをテーマごとにまとめた一冊です。
「バフェットからの手紙」は、先日掲載した「これだけ読めばバフェットマスター!バフェット本を全て読みつくしたハシオが選ぶオススメ書籍5選」では、迷いましたがあえてリストからは外しました。
その理由は、少し難解で読みにくい箇所がある点と、「投資家」ではなく「経営者」としての視点が多いため、バフェット流投資を学ぶ上では非効率的だと思ったためです。
しかし、単なる投資本としてではなく、ウォーレン・バフェットという人間をより深く知るための哲学書としては、この本がオススメです。

バフェットさん、長い間、本当にお疲れさまでした。
これからも、貴方の投資哲学から多くのことを吸収し、自身の投資に取り入れていきたいと思います。
![バフェットからの手紙第8版 [ ローレンス・A.カニンガム ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/3141/9784775973141_1_2.jpg?_ex=128x128)

